9月27日に浜松のアクトタワーにて、セルフリノベーションのワークショップが開催されました。
主催者側の予想を遥かに上回る方々がお越しになり、大盛況となりました。
何故今、セルフリノベーションが人気なのでしょうか。
そこには、貸し手側、借り手側のニーズがあるようです。
↑ イベントの様子
50人以上の参加者。子供から年配の方まで幅広くいらっしゃいました。
石井さんら講師陣が丁寧にレクチャー。基礎知識からマル秘テクまで、幅広く伝授しました。
今、求められるニーズ
一般的に賃貸住宅では、「入居者が室内に棚を付けるなどの改装をすることは禁じられている」というのが常識でした。入居者には「原状回復」義務があるからです。退去時には借りたときの状態に戻す必要があり、そのための費用を負担することになっていました。
しかし、現状のニーズを調査してみますと。。
リクルートの「2011年度賃貸契約者に見る部屋探しの実態調査」(首都圏版)によると、入居後のリフォーム・カスタマイズ実施経験率は5.4%ですが、実施意向(「原状回復しなくてよい/敷金がひかれない」ならばやってみたい+「原状回復を求められる/敷金がひかれる」としてもやってみたい」の割合は46.0%と半数近くに及んでいるとの事。
最近では、壁を大きく傷付けることなく取り付けられる棚、簡単にきれいにはがせる壁紙といった、カスタマイズしやすいパーツが商品化されています。
今回アクトにて実施した、壁紙への塗装のワークショップは、このニーズの高まりから、予想以上の反響があったものと考えられます。
しかし、入居者が原状回復義務の制約を受けずに改装を可能にする「カスタマイズ賃貸」を提供している賃貸オーナーはまだまだ少ないのも現状です。
今回、一緒に参加して頂いた浜松の駅前にある「キャトルセゾン」は、浜松でも数少ない「カスタマイズ賃貸」を提供しています!
是非、興味のある方は、足を運んでみてください。
DIYに必要な商材はアクトの2FのAMSリビングにて販売もしております。
UROCO-OIL等の販売は下記通販でも
今後の市場は変化してくる兆しがあります。
賃貸住宅のカスタマイズを認める背景には、賃貸住宅業界が借り手市場になっていることが挙げられます。
特に老朽化した賃貸住宅は借り手が付きづらく、改装費用もばかになりません。こうした築年の古い賃貸住宅で、全面的な改装を可能するケースが増えています。
一方、多くの賃貸住宅を所有する賃貸会社やオーナーは、競争優位性のために、壁紙や部材などに限定してカスタマイズを可能にするケースが増えており、そのための専属のアドバイザーを用意するといった事例も見られます。
借り手は、自分で部屋をカスタマイズしたい!
貸し手は、コストを削減したい!
双方のニーズがマッチしてきているため、今後は大きな流れとなっていくと予想されます。