人類は数々のモノや建物を生み出し、無責任にも廃棄してきました。
その、人間の無責任さに対し、ものも言わず、ただただ後始末を付ける自然。
その所作は、雄大で美しい。
自戒と自然への恩恵を込めて。
大量に廃棄された車。その無様な様を覆い隠す様に、ツタや草が生えています。
まるで、傷痕を隠すかの様に。
誰も住まなくなって久しい建物。ツタの絨毯が綺麗に装飾しています。
暫くすると、すべてがツタで覆われてしまうのでしょうか。
苔の椅子。苔も居心地が良いのでしょうか。
列車が通らなくなって久しい鉄道。紅葉の時期には美しく着飾ります。
水は全ての人工物を自然物に返還するための媒介溶液です。ゆっくりと、時間をかけて。
自然は、人間に対し静寂と暗黙にて反省を促しているのかもしれませんね。